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2008年 11月 09日
午前中、某所にて某打ち合わせ。
午後、建築家の鯨井勇先生の自邸である、プーライエへ。鯨井先生は、国士舘大学に非常勤講師として来ていただいている先生。 電車で国分寺から東村山を経て、14時すぎに到着。鯨井先生が手打ちの蕎麦パーティを開かれるというので、ご招待くださったため。鯨井先生や関係者の教職員、建築家、学生たちとともに、みなさんが打った蕎麦や、鯨井夫妻が作ってくださった料理をいただく。これがまた、すべて絶品で、文句なしのおいしさ。その粋な見立てに感銘を受ける。 そして、鯨井先生の自邸であるこのプーライエの空間が、かけねなしに素晴らしかった。空間のシーンが時間と相まって、とてもいい具合に織り上げられていて、ひとつひとつのシーンの重なり具合や、視線の抜けと風景、隠れ家的な書斎スペースの組み込み等、懐かしさと新しさ、実験性と自然の気配が巧みに混じり合ったその独特の空間の気配に、感動。 よく知られているように、このプーライエは、鯨井先生が大学卒業時に卒業計画として、若干22歳のときに自力で建設し、それが実現した住居。1970年大前半の『都市住宅』誌上で紹介され、伝説となった住居のひとつで、以前から存じ上げていたが、拝見する機会がなかった。それでこの日、初めて拝見して、住居というものをめぐって、いろいろなことを、しみじみと、かつ深々と、感じさせられた。 鯨井先生、奥様、貴重な空間体験、どうもありがとうございました。
by namty
| 2008-11-09 22:50
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